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<公式>天皇杯vsヴィッセル神戸戦 マッチレビュー

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公式の天皇杯vsヴィッセル神戸戦のマッチレビューが更新されました。

マッチレビュー

天皇杯 準々決勝

鹿島、天皇杯準々決勝敗退。PK戦で神戸に敗れる。

連覇への道のりは、準々決勝で終焉を迎えた。天皇杯準々決勝、ヴィッセル神戸戦。神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でのナイトゲームに臨むと、昌子のゴールで先制したものの、後半アディショナルタイムに同点ゴールを許す。1-1のまま延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。4-5で敗れ、ベスト8敗退となった。

4日前、鹿島は雨の横浜で悔しさと向き合っていた。J1第30節、横浜FM戦。セットプレーとミスから2点を先行される、不甲斐ない展開となったものの、CKから2得点を奪って同点に持ち込む。しかし73分、一瞬の隙を突かれてペナルティーエリア内へパスを通され、痛恨の失点。曽ケ端と昌子がシュートコースを消しに入っていたために、悔やんでも悔やみきれない場面だった。2-3。21本ものシュートを放ちながら打ち合いに敗れ、勝ち点を積み上げることができなかった。冷たい雨に打たれながら、ビジタースタンドはブーイングで選手たちの背中を見送る。ともに戦う背番号12は、シーズン終盤へ向かうチームを発奮させるべく、メッセージを降り注いでいた。

あれから中3日。9日間でのアウェイ3連戦、第2ラウンドは元日決勝へと続く道のりだ。下を向く間もなく次なる戦いへと照準を合わせたチームは、横浜FM戦翌日からトレーニングを実施。先発組はコンディション調整に努め、出場機会に飢えた面々は必死のアピールを見せた。大岩監督は「技術的より精神的な部分が大きいと思う。この敗戦から立ち上がるための話をした」という。限られた準備期間を最大限に活用し、ミーティングとトレーニングを重ねて集中力を高めていった。試合前日のセットプレー練習は激しい攻防の連続となり、勝利への渇望がグラウンドに満ちていた。

前日練習を終えた指揮官は「前もって決めていた部分もあるし、横浜FM戦の結果を見て決めたところもある。マネージメントをいろいろと考えて選手を選ぶ」と明かした。目前の試合に集中して勝利を目指す姿勢を貫きながら、連戦のさなかである事実にも目を向けた大岩監督。複数のメンバー変更が示唆される中、虎視眈々と出番を待つ永木は「リーグ戦に出場できていない悔しさは、試合でしか返せない」と、意欲を隠そうとはしなかった。ケガからの復帰後、まだピッチに立てていない遠藤は「当たり前のことをしっかりやらないと」と、改めてチーム一丸で戦う姿勢を強調している。

果たして、先発メンバーは4日前から8名が入れ替わる形となった。GKはクォン スンテが務め、最終ラインでは伊東とブエノが先発に指名された。ボランチは永木と小笠原がコンビを組み、レアンドロを出場停止で欠く2列目には遠藤と土居が並ぶ。そして前線には鈴木が起用された。横浜FM戦に続いての先発はセンターバックの昌子、左サイドバックの山本、そして2トップの一角を成すペドロ ジュニオールの3選手だ。そしてベンチには、GKの曽ケ端、西、梅鉢、三竿健斗、レオ シルバ、中村、金森という面々が並んだ。

J1第21節が行われた8月9日に続いて、ミッドウィークの神戸遠征となった。水曜日のナイトゲームだが、2冠獲得への闘志を燃やす背番号12が続々とスタジアムへ足を運ぶ。青空に恵まれた神戸は日没とともに気温が下がったものの、アントラーズレッドの情熱が神戸の夜を切り裂いていった。ホーム側スタンドに人数では及ばなくとも、先発復帰を果たした選手たちへの信頼を声に乗せ、勝利への渇望をピッチに降り注いでいた。

19時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。立ち上がりは比較的静かな展開となったが、右サイドバックの伊東が果敢な突破で存在感を示し、鹿島の推進力となった。背番号24は5分、そして7分と、立て続けにオーバーラップ。スピードに乗って敵陣を切り裂き、クロスを供給してチャンスを作り出していった。8分には伊東の攻撃参加から得た右CKを遠藤が蹴り込み、ニアサイドへ飛び込んだ鈴木がヘディングシュート。相手の前でボールに触れてゴールを狙ったが、惜しくも枠の左へ逸れてしまった。

10分過ぎからは拮抗した展開となり、中盤でなかなかボールが収まらない時間が続いた。鹿島は神戸にボールキープを許したが、効果的な縦パスを入れさせず、しっかりとブロックを組んで応戦。久々の出場となったブエノが機を見たインターセプトと競り合いでの激しいボディコンタクトで攻撃の芽を摘んでいった。相棒の昌子も1対1の強さを見せつけ、落ち着き払った対応でボールを狩り取り続けた。

続いてのチャンスは21分、中盤右サイドでワンタッチパスを連ね、鮮やかな連係で神戸の守備網をかいくぐる。敵陣右サイド深く前を向いたペドロがペナルティーエリアに入って右足を振り抜いたが、古巣のゴールを狙った一撃は枠の左へ逸れてしまった。25分以降は神戸にボールを持たれる時間が続くこととなったが、土居と遠藤が献身的なプレスバックを見せ、山本や伊東との連係でサイド攻撃を封じていた。

スコアレスのまま、前半は終盤へ。なかなか起点を作れない鹿島は、昌子が最終ラインから鋭いフィードを連発して攻撃への意欲を見せる。失敗に終わるパスも少なくなかったが、前線の活性化を促すメッセージが込められたかのようなボールを鈴木やペドロが追い、チームのベクトルは前へと向いていた。前半は0-0で終了。スコアレスでハーフタイムを迎えた。

後半も拮抗した展開となった。神戸がボールポゼッション率を高めても、鹿島は動じることなく攻撃の芽を摘み、機を見た速攻で敵陣深くへと押し込んでいった。公式戦5試合ぶりの先発復帰を果たした小笠原が羅針盤となり、長短のパスを使い分けながらゲームをコントロール。チームのスイッチを入れる激しいプレスも連発し、背番号40はピッチの支配者であり続けた。

そして、待望のスコアもキャプテンの右足によってもたらされた。62分、正確無比のスルーパスで神戸の守備を切り裂くと、相手GKと1対1の好機を迎えた伊東のシュートは阻まれてしまう。しかし、このプレーで得た左CKからこぼれ球を拾った背番号40は、瞬時の判断でフィードをペナルティーエリア右側へ。昌子が巧みなトラップから迷うことなく右足を振り抜くと、強烈な一撃が相手GKの股下を抜けてゴールへ転がり込んだ。1-0。ついに鹿島が先制に成功した。

リードを得た鹿島は追加点を狙い、67分にはペドロが強烈なボレーで神戸を襲う。73分にも土居のスルーパスを起点にペナルティーエリア内へ入り、こぼれ球を拾って二次攻撃。再びペドロが狙ったが、ゴールネットを揺らすには至らない。76分にもペドロが相手GKと1対1となる絶好機を迎え、直後には鈴木のクロスに土居が飛び込んだが、いずれも歓喜にはつながらなかった。

1点リードのまま、試合は終盤へ。大岩監督は79分に西、83分に中村、89分に健斗をピッチに送り出し、配置転換を織り交ぜながら時計の針を進めていく。4分と表示されたアディショナルタイムも3分が経過し、ベスト4進出が目前に迫った。

しかし、最後の最後で落とし穴が待っていた。90+4分、ルーカス ポドルスキのラストパスからハーフナー マイクに押し込まれ、1-1の同点に。直後に後半終了のホイッスルが鳴り響き、15分ハーフの延長戦へ突入することとなった。

思いがけない展開となったが、再び戦いの場へと向かった選手たちは必死にゴールを目指した。93分には永木のクロスに飛び込んだ西がゴールネットを揺らしたが、判定はオフサイド。1-1のまま迎えた延長後半、115分には山本のクロスに鈴木が反応して左足ボレーで狙ったが、相手GKの正面へ。1-1。120分を経ても決着がつかず、PK戦に突入した。

歓喜は神戸のものだった。PK戦、スコアは4-5。元日決勝と連覇を目指した戦いの日々は、ここで終わりを告げてしまった。ともに戦ったビジタースタンドは胸にこみ上げる悔しさを、そしてそれでも立ち上がろうという意志をチームコールに込めて降り注ぎ続けた。

次なる戦いは4日後、J1第31節で札幌と対戦する。リーグ戦は残り4試合、すなわち今季は残り4試合。タイトル獲得への決意と高揚感を胸に走り抜ける終盤戦だ。チームは今この時から準備を進めていく。23日に初雪が観測された札幌の地で、総力戦で勝ち点3を掴むために。結果で示さなければならない。這い上がらなければならない。

【この試合のトピックス】
・小笠原がフル出場を果たし、天皇杯歴代3位タイとなる通算57試合目の出場を記録した。加藤久氏と並び、首位タイの釜本邦茂氏、曽ケ端の記録に2試合と迫った。
・クォン スンテとブエノが8月30日のルヴァン杯準々決勝第1戦・仙台戦以来の先発出場を果たした。
・小笠原と伊東が9月20日の天皇杯ラウンド16浦和戦以来、公式戦5試合ぶりの先発復帰を果たした。
・遠藤が9月9日のJ1第25節大宮戦以来、7試合ぶりの公式戦出場と先発復帰を果たした。
・鈴木が7月12日の天皇杯3回戦・山形戦以来、公式戦14試合ぶりの先発出場を果たした。

【天皇杯】vsヴィッセル神戸の公式でのマッチレビューです。

敗戦となりましたが、復帰した遠藤選手のキープ力と展開力は健在でしたね。

ペドロジュニオール選手へのスルーパスはまさに遠藤選手の持ち味が出たシーンでした。

Jリーグの終盤に向けての好材料と言えると思います。

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